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今や、西宮由加里にとって、学校はイコール地獄を意味する。それまで、少女を養い温かく育んでくれた揺りかごのイメージは、もう何処にもない。
ただ、あるのは、絶えず拷問が繰り広げられる煉獄だけだ。
かつて、無邪気な顔で、教師を慕い、級友と友情を育んだうららかな牧場は存在しない。少なくとも、由加里にとっては、学校は牧場ではない。もっとも、いじめっ子たちにとっては、未だに牧場なのかもしれない。
そうなると、さしずめ、由加里は牧場の草だろうか。
いや、こういう比喩のほうが適当だろう、すなわち、学校はサファリパークであり、いじめっ子たちは、猛獣や禽獣のたぐい、そして、由加里は生きながらにしてエサにされる草食動物である。
ちなみに、教師は、安全なバスから、この無惨なショーを見物する客たちであろう
今日、書いた小説から。
この文章は、私の学校観を如実に表していますね。それ以上でも、それ以下でもないでしょう。
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